衣・住 faloオーナー 吉井利仁のブログ

金髪家主のよっしーです 家主は人と街を絆ぐHubである。

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コツンとあたって見える風景 改訂版

      2016/08/09

金髪家主のよっしーです。
現在はfaloというブティックと、愛和苑という築60年の長屋の家主をしています。
今日は、その家主になる経緯について触れてみます。

長屋の家主は、実はやらなくてもよい仕事だった

なーんで こんな仕事を買って出てしまったのだろうかって
今でも時々不思議に思うことがある。

思い起こせば2014年の7月が決断の時だった。
お婆さんから始まった愛和苑という長屋が、運営がたちいかず、もう放置し切れない状況になっていた。
身を切りながらの運営であったらしいのだが、いよいよどうにもならなくなる。
そんな状況だった。

そこは生まれ育った場所。
ノスタルジーと、なんだか分からない責任感。
やらなくても良い事に首をつっこんだ経緯である。

「最善の方針を模索する」

何十年もお住まいして下さってる御老人の居住者方々が単身、ご夫婦で何組かいらっしゃる状態だった。
最後まで責任もってお住まいして頂ける義務を果たす事。
これは先代が赤字で吐き出しながら維持しきれなくなるまで耐えてきた経緯そのものである。

でも、現実を考えれば、もはや建てなおす、処分する、の2択しかないのかと奥歯を噛み締めた。
リサーチをしながら考えて考えて、考えぬいての2ヶ月間。
集めた情報は、過去に縁を切れと言わんばかりのものしか無かった。
心が嫌だと思った事を排除したら、自ずと答えはその逆で修復しか残らない。
流れと完全に逆を進むことになる。
効率再優先の現実が当然の流れの中で集めた情報は役に立つことはなかったのだけれど、「奇抜な手は使わない」という反面的な意味で、自分の心を据える覚悟には役だった。
リノベを模索し始める。

「修復」

ご先祖の意思は永きに住まいされている人の事、きっとそれが最優先。
そうに決まってると思えた。
そんな点が線になり、うっし いっちょやってみるかと始まったのが愛和苑のリノベーションである。

とにかく右も左もわからない。
わずかな手がかりだとか、過去からの思いを自分に落とし込んで、まずはそれをポリシーとして動き始める。

やがて一年もした時、ふっと頭の中でまとまった。
愛和苑は老若男女が集まった小さな村のような存在だったよねって。
そんな事を思い出し、それを身体で感じるようになった。
長屋が現代に通用する形に再編しようと修正を加えながら進む事にした。

今思えば、よくあそこまで集中できたなって思うほどの時期があった。
そんな中で、かすかに聴こえたかどうかわからない鈴の音を頼りに動き出した。
暗闇の中で光も見えない、でも音色が微かに聞こえるそんな状況が一年半前。
今も明確に覚えている。

愛和苑のスペックと改変方針

長屋は、わずか2mの生活道路を挟んで隣接した2棟がある。
いずれも2階建て14軒と10軒。
延床700平米を超える物件である。

2

細かくは説明を省くけれど、たいして資産も持たない一人の個人が気軽にどうのこうのできる規模ではない。
単純計算で、一戸建て住宅を十数軒まとめて再編集するのと同じことなのだから。

出来る方法を執拗に考え、実現できるように協力者を得ていく。
そんな中で、ようやくやれる計画を練ってみた。

工期を6期に分けて、ちびちびやる。
それしか方法はみつからなかったし、今もそれが最善の道だったと感じている。

それから一年半 なう

只今、3期目の終盤くらい・・・
遅そーーーーーーっ
めっちゃ おそーーーーーーーいっ

のだけれど、これは仕方がない。
資金に限りがある中で、安定して前へ前へと進むには時間がかかる。
他に前例など転がっているわけはなく、全てが手探り状態なのだ。

涙あり、笑いあり、苦渋の選択有りと、様々な状況が振りかかる。
でも、お陰でドラマティックな期間を過ごしてきたという自負もある。
これはボクにしか分からない事だ。

でもね、いよいよ6期に分けた3期が終わろうとしている。
紆余曲折ありながら、半分が終わろうとしている。
自分の腹もその都度に座ってくるものであるし、少しずつピッチもあがるものである。
経験が色々な細かなことを麻痺させてくれたりもする。
よい現実だ。

最近では、愛和苑という長屋に興味を持って下さる方々や、愛和苑と街との関わりに興味をもって下さる方が出てきた。
先日も取材などが2件発生している。

半棟の修正が終わり、実質上14軒のうち空室は1軒までこぎ着けている。
2階の1軒のみ。
1階は順番待ちである。
そんな事実も後押ししての事だろう。

ちなみに新築マンションを含めて、全国の空室率は20%。
片田舎で値下げもせずに運営を正常化した上での空室1軒は驚異的な事に映るようだ。
ましてや、不思議な御縁があるような気がして、その空室1軒に対しては広報や斡旋は一切しておらない状況だ。

そんな中で身に染みたこと

忍耐が試される時期を過ごした。

人を雇う余裕などある訳もない状況の中で、愛和苑の事業は割高でも全てOEMで外注してきた。
設計者、大工、コーディネーター、開発と改装。
これら全てが割高となり、時間もかかる。

でもね、そんな中から身にしみた事は
コストと時間は掛かるものではなく、掛けるもだという事だった。
とても大事なことだと感じている。

もともと、他人の褌をタダでかりる輩は好きではないのだけれど、
愛和苑の事業を通して、そんな事を改めて体に刻むような経験をする事ができたのではないかと思う。
今も尚ね。

ひょんな事からはじまって、
コツンとあたって見えた風景ってば、そんな事です。
これからも、きっと景色は変わってく。

じゃ、また。

12661818_961648193913944_581670677937140727_n写真は、長屋女子とお友達でフグ鍋パーチーをした今日の一枚。
場所は、一部屋だけ歴史を残そうと改装せずに残した昭和のままのコミュニティ部屋。
これが案外、落ち着くらしい。
喜んでくれているみたいだ(^^)

 

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