喜んでもらおうと思う心気
2016/08/09
つまりそれは「おもてなし」
先日、東京出張のおりに、
足を伸ばして金沢県のお友達のところへ訪問してきました。
何故なら、今の金沢が食を知るにはベストシーズンと教えてもらったから。
お友達は、がたさんと言って金沢駅近くの料亭「壽屋」の4代頭首。
百数十年の歴史ある建物
蔵があって、今は個室部屋として利用しお料理を堪能できるのだそうだ。
時間がなくて、すっと通り過ぎるようにしかお店におれず。
また再訪の折には、かならず料理を頂きたいなと思った。
がたさんは博学で歴史好き、ボクより遥かに年下だけれど、人となりが素晴らしくできた人。
そんな彼のエスコートで、ステキな一日を過ごすことができました。
予約の取れないお寿司屋さんで舌鼓をうち、
地元の人が観光客に教えたくないショットバーで馬鹿話をする。
まだまだ序の口で、その後の事も考えてくれていたのだけれど
あえなく撃沈。
確保してくれていたホテルも格別で、どれだけ顔が効くねんと
彼の力量にひれ伏すのみ。
なんだろう、こんな風に思った。
彼は、誰かが尋ねる時には、いつもその人の顔を思い浮かべているんだろうなって。
人の喜ぶ顔を思い浮かべながら、自分のできることを提供してくれる。
これは商いでもそうであるはずで、人としても必要なことなのだけれど、
「受け身」で「横柄」という事がまかり通っていた昨今では、
すこしおざなりにされてきた事だ。
「おもてなし」は「ひととなり」でもある。
これからの時流はパーソナルに向かうのは目に見えている。
だから、こうした「おもてなし」という気持ちが根底にある人達が世の中のトップランナーになっていくと、そう感じた日でした。
そんな、がたさんってば、こんな人。
さて、忘備録
では、どんなおもてなしをしてもらったか、ざざーっと写真のっけますよー
壽屋さんの群青の部屋
最も格式高い壁色だそうだ
結婚式もできる料亭だ。
金箔
和室に座り、目線が高くなるに連れ金箔が濃くなる
これも素晴らしい演出
茶室も個室として最高のお料理を頂ける。
壽屋さんは精進料理という別格なお店なのだけれど
一般的な割烹のお料理もいただけます。
重い雪もガッシリ受け止める太い梁。
建築好きにはたまらない建物です
女将ではなく、お友達のみきてぃ。
とりあえず入ってきます。
こんな感じで入ってきます(笑
以前は蕎麦打ちもやっていたそうで、
ただ今は職人さんがおらず、漆器の展示室になっています。
なかなか入れない事務所。
スコットの絵が神棚の隣に並んでた!
場所が変ってお寿司屋さん
絶妙のあぶり具合の、マグロの頬肉。
歯ごたえと味が、今も忘れられない突き出し。
大将が図鑑でもって解説してくれた。
なんと有り難いことか。。
ブリと大根おろしの寿司。
12月をもって禁漁になるメスのカニ。
今しか頂くことのできない、誠に贅沢なお味。
今や高級魚となった、脂のたっぷりのった、のどぐろの塩焼き。
お店の風格をかもしだす厚焼き
アジ
これ、マグロではなくて、ブリの漬け。
まぐろよりウマイとの噂で、
この一貫を味わってもらいたいというがたさんの言葉通り
今まで経験した事のない素晴らしく美味しいお寿司でした。
これもうまかったなーーー
すずきの昆布締め。
後味がスッと来る。
たい?
スマ中?
イワシのつみれの入った味噌汁!
しらこ
他にも食したのだけれど、写メを忘れるくらいに美味しかった。
それもこれも絶品で、ボクはこれまでお魚を誤解していたのではないかと
そんな気持ちにさえなった晩餐でした。
そして、バーへ
ホテルは眺めも最高。
目下にお城(お寺?)が見えた。
そして金沢を後にした。
滞在はほんの12時間。
なのに、こんなに素晴らしい体験をさせて頂けたのは、
間違いなく「おもてなし」があってこそだった。
そして、楽しいお友達が一緒だった事。
また行きたいね。金沢。
こんどはゆっくりしよう!
本当に有難うございました。
彼はお友達だからそうしたわけじゃない。
お客様にも同じ接し方をしているに違いない。
そんなステキな1日でした。
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