衣・住 faloオーナー 吉井利仁のブログ

金髪家主のよっしーです 家主は人と街を絆ぐHubである。

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マーキング  @いろいろ

      2016/08/09

ちょっと急に降りてきたのでブログに認めておきます。

ボクは跡継ぎだと思われがちなのですが、でもどうなのだろう。
確かにそうである部分はある。

例えば、ブティックを始めた経緯は祖母が誂えのお店をしていて、それを両親が継いだ。
ワケがあって閉店に至った。
ボクはその閉店したお店を1年後にブティックを前提で別の形でオープンした。
別に継げと言われたことがないわけで、誂えなんて分からないし、でもお洋服に近い所にいれば多少有利かなみたいな
そんな気持ちで始めたお仕事だった。
ボク自身は跡継ぎだと全く思っていないから、地域の流儀など気にしない。
遠慮もいらないから思うようやった。
メーカーから見れば想像を凌駕する坪効率であり、滅茶苦茶なほど売上ができ、利益もでた。
3〜4年かな、5年はかかった覚えはない。

でも、やってきたことって、大したことない。
自分はその時の状況が恥ずかしくて恥ずかしくて、ええ格好できるようなお店になれないものかと思って道を探っただけ。
実際、お客様だけでなく、スタッフやお取引している企業様もそれを喜んでくれた。
全部が潤っていた。
そんな経験をした。
何も考えていなかったのだけれど、そうだった。

その後、苦難の道を歩むことになるのだけれど、それはそれ。
ボクと同じ経験をした人は、案外少ない。
天国と地獄をみた人は、案外少ないと言う意味。
だって、頭でブレーキを掛ける事がなかったから。
世の大半は、今は知らないけれど、過去は横並びで経験則でブレーキを踏む。
そんな時代だったから、その時の自分は、この地域では特異な存在だったはずだ。
それは自分が意識していたわけでなく、周りからの圧力で、たぶんそうだと認識した。
やがてfaloという別店に移すこととなった。
突き抜けた瞬間だった。
でもそれも時勢からすれば、10年もすれば限られた地域で対面となれば苦戦する。
今はそんな状況。

1年少し前に、長屋の家主となった。
”金髪家主”で検索すれば、今はもはや国内ではボクしか出てこない。
今は、とても楽しい。
でも、やり始めたころは、ただただ苦痛の連続だった。

なぜならば、””残す”という事を前提に始めてしまったからだ。
これほど苦痛なことはない。
なぜなら、流れから外れているから淘汰されるモノを、それに逆らって淘汰させてはいけないという発想だったからだ。

思考も身体もぼろぼろになって、ふっと見た青空に詫たほどだ。
自分は何をやってんだろうって。

そんな時に、飼い犬の黒助が自分の臭いをあちこちにこすり付ける姿を観て、ふっと思った。
とことん落ち込んで、そんな時に気付いた事が、自分は全然楽しんでないって事だった。
本能的でないと感じた。
愉しむって事はどうって考えても全然わからなかった。
自分の臭いをつける事から始めないとって思った。

守り続けることなどできない。
運良く出来ることはある。
でも、守るということは、自分の臭いをつけていくということだと思った。

先代も、先々代も、もう居ないと同じこと。
感謝はするべきだけれど、そういう遠慮が行き詰らせる。
自分の中にあるノスタルジーは、先代や先々代がみた状況とは明らかに違っているのだから。

捨てるというか、もう必要のない部分は効率が悪いし、実際理にかなわない。
うたかたのゆめ に、他ならないのである。

全部が自分の責任であれば、マーキングをしていくべきだと、そんな風に感じた今夜です。
マーキングとは自分の臭いをつける事。

一年ばかし前におぼろげに思っていたけれど、今日確信した。

だって、今、長屋女子も居るし、ボクが楽しいと思う長屋になってきていて、めっちゃ楽しいから。
ボクが楽しいと思うことは、みんながメッチャクチャ仲が良いって事。
捨てて、捨てて、捨て切った部分で合致するのは、その部分。
それとお互いを調和させて尊重する。
たったそれだけ。

形なんて残したって意味が無い。
システムなんて残したって意味が無い。
自分が正しいとおもった事、方向へ進むこと。
マーキングからはじめよう。
初代も跡継ぎも同じラインに立っているんという事なのだから。

来週、長屋女子達とそのお友達と一緒に、愛和苑の図書室でフグぱーちーするねーん(^^)

Cats-Marking-Territory

 

 

 - maison, 地域, 愛和思想

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