つまり、こういう事なんだ @価値とイノベーション
2016/08/09
金髪家主のよっしーです。
ブログ久しぶりです。
毎日書いていたブログですが、6月になってからは初めてなんですね。
長いこと書いてなかったですね。
価値
この暫くの間、価値ってなんだろうって自問自答していたんです。
何なのだろうって。
例えば、ボクが監修している築古60年の長屋である愛和苑の価値ってなんだろうって事です。
実は、最初に描いたイメージとは随分と異なってきているのです。
苦しかった実情は過去のブログに何度も書いたので端折りますが、
簡単に言うとこうです。
住まいする人が若干残ってられて、大赤字を出しながら維持していた。
その再建をする必要があって、当初は、そうした移動も困難な現状住まいされている世代に合わせた再構築をしようと、
そう考えたワケです。
ベルを押せばヘルプが飛んで来るような、そんなシステムも導入しようとしたくらい。
できるだけ床をフラットにしたり、風呂には手摺をつけたり。
落ち着くってどういうことかな?て考えながら、部屋のイメージをレトロを残したモダンなものにする。とか。
結果、どうなったかというと、改装を進めるにつれて30代単身の方が興味を示して下さった。
満室となった今も尚、そうした世代からの問い合わせがあると聞いている。
最初は間違ったと思った
どういう事かと言うと、頭にイメージしている人達と異なる層の人達が入居希望される事。
愛和苑は2棟が隣接していて、一棟を老年単身世代、もう一棟をファミリー世代としてイメージに描いて、
そうしたバラつきでもって、小さな村である事を思いながら、
世代の混ざるコミュニティにしようと思った。
老年単身世代をイメージした東棟、いざ入居、まあ一人くらい若い人が入ってくれるのも有りかと思っていたら、
どんどんそちらに流れていった。
あいやー、リノベの方向性間違っちゃったかなと。
老年単身にアプローチできない物件を造っちゃてると。
でもその考えは、自分のエゴであると知るのに、さほど時間は必要なかった。
今は、「皆さん、愛和苑を選んで下さって有難うございます!」という気持ちと、
もう一歩踏み込み進化させたい気持ちがある。
今では「長屋女子」という言葉まで出来上がり、新たにステキな環境に近づいていってる。
現実が、本質だけを残しながら、目の前で形を変えていっているという事だ。
自己受容
そんな状況の中で、自分が色々な事を整理できていなかった。
つまり、自己肯定が無かった。
そもそも、最終的な目的は何だったのだと見失っていた時期でもあった。
愛和苑の使命は、小さな村であり続けること。
そこに立ち返える事で、全てが腑に落ちた。
それに相当しない事は、排除する。手を付けない。やらない。
だって、無駄足になるから。
暫く先にある目的と、それに近づけて行く為の、目の前にある問題を誠実にクリアしていくこと
それに尽力することで手一杯だったし。
そんな事の繰り返しで腹落ちしたことは、
行動によって起こることはイメージと違うことなんて幾らでもあると、自分の凡庸を知ること。
知らないことなんて幾らでもある。
世の中流れは常に変化しているという事。
行動によって起こり得た変化を受け入れるという事。
新しいお客様方を創造したと納得してみる事。
愛和苑の価値は、小さな村のようなコミュニティで有ること。
それを実現するために、リノベが有るだけの事。
頭に描いた事と違って、何の問題もないどころか、それを喜んで受け入れる事がイノベーションの条件の一つ。
もっと言えば、みんながメッチャクチャに仲が良いコミュニティであれば最高です。
でも、それを求めてお住まいしてくださってるかどうかなど分からんワケです。
クライアントの頭の中にあるイメージでしかないのだから。
今はまだ、そのレベルにはないのかもしれない。
でも、良いのです。
日を追いながら近づいて行ければ、それで良いです。
そんな意味で、お住まいされる方々は、とりあえず金髪家主とは仲の良い繋がりを持って頂くのが第一歩なのです。
そしたら、もっと価値を共有できるようになる。
仕事の規模の大小なんて関係ない。
これは。フラクタルで全てに通じるはずなのだ。
ちょっととりとめがなくなりましたが、
ボクなりの価値とイノベーションてば、そういう事です。
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Comment
そうそう、その通りだと思います、
そういう、
自分たちにとっての試作的なコミュニティ
を作ろうとしてきました。
そして、少しづつ変化しながらそれらしくなってきています。
次のプランに取り掛かる寸前で相方のプランナーが世を去ったので、
先日そのための土地を売りに出しました。
ただ、試作としてスタートした今のコミュニティは、時間と共に、
入居者さんの変化とともに、手を加え、整備し、もしくは変化させず、
より状況に応じた、充実した場所としていく予定であり、
ニッチな需要に柔軟に変化していく場所でありたいと思っています。
人に提供するサービスは、結局のところ、ひと思いやるサービス精神、
どの業種においても、その一点がスタート地点だと思っています。
これは公理的に不変だと思っています(笑)
そうしたお考えをお持ちの家主様の物件に、ボクなら入居したいと思います。
お互いが愉しい。
それがサイコーですよね(^^)